日々の雑事と、小説に関する事柄を不定期に。

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 休暇で渓流釣りに出かけた片倉は、人の手が表面から突き出した奇怪な岩を河原で目撃する。それと同時に出現した自分とそっくりの人物――「この世界」で「本物の片倉」を決めるのは、相手か、自分か?

 怪談風のプロローグが、超ひも理論、並行世界などと混じり合い、宇宙規模のスケールの大きな物語へと発展してゆく。この広がり方がとても気持ちいい。複数の視点が錯綜する構成は、頭がくらくらするような幻想的な魅力に満ちています。設定の一部は、ミステリ小説として番外編がいくらでも作れそうな予感。こちらにも期待したいところです。
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