これは気にしている方がおられると思うので、書いておきます。
文庫版の『火星ダーク・バラード』の表紙は、単行本のものとは違います。写真系になるかイラスト系になるかは未定ですが、イラストの場合でも「田中達之さん」にはなりません。なので、純粋に「田中達之さんのイラスト・コレクション」を目的とされている方には、今回の文庫版はご希望に添えませんので、その点、ご了承下さい。
また、単行本の内容に大変愛着があり、それ以外のストーリーは絶対に許容できないという方には、今回、そのご期待に添うことはまったくできませんので、あらかじめお含み置き下さい。
文庫での加筆や修正に対して、さまざまな意見があることは私自身よく承知しております。
なによりも私自身、プロ作家になる前はただの読者であり、他作家さんの作品に対しては現在でも「ただの読者」でしかありようがないわけですから、つまり、読者としての視線は未だに持ち合わせているわけです。
それらを考慮しても、なお、違うバージョンを出す理由が私の側にあった――ということだけを、今はここに書いておきます。
より正確に言うと、今回の文庫化は、単行本版に対する「加筆・修正」ではありません。 「別バージョン」を、もうひとつ作る試みです。映画でいう「ディレクターズ・カット版」に似たものだとお考えて下さい。単行本版のストーリーを否定するために、改変したわけではありません。私は著者として、単行本版での形を愛しておりますし、あれが間違いだったともまったく思っておりません。
(このあたりの事情については、文庫版の「あとがき」に書いておりますので、出版された際にそちらをお読み下さい)
どちらの形をよしとされるかは、読者の自由です。(そしてもちろん、「どちらも、ダメ」と言う自由も読者にはあります)
これは、単行本版がまだ絶版になっていない今だからこそ(図書館でもまだ開架にあり、自由に手に取れる状態であるからこそ)可能になる試みであると、お考え下さい。
なお、来年「短編集」に入る番外編は、単行本・文庫版、どちらをお読みになっていても、読む際に支障が生じるものではありません。あくまで番外編であって、続編ではないからです。
また、加筆・修正している暇があったら新作を書け! そのほうが普通の感覚だろうが! というご意見に関しては、この文庫化作業中に他の出版社から依頼があった仕事に関して、著者はただの一件も断っていないし、すべて引き受け、締め切りに間に合わせている、という事実をここに記しておきます。
以上、よろしくお願い致します。
文庫版の『火星ダーク・バラード』の表紙は、単行本のものとは違います。写真系になるかイラスト系になるかは未定ですが、イラストの場合でも「田中達之さん」にはなりません。なので、純粋に「田中達之さんのイラスト・コレクション」を目的とされている方には、今回の文庫版はご希望に添えませんので、その点、ご了承下さい。
また、単行本の内容に大変愛着があり、それ以外のストーリーは絶対に許容できないという方には、今回、そのご期待に添うことはまったくできませんので、あらかじめお含み置き下さい。
文庫での加筆や修正に対して、さまざまな意見があることは私自身よく承知しております。
なによりも私自身、プロ作家になる前はただの読者であり、他作家さんの作品に対しては現在でも「ただの読者」でしかありようがないわけですから、つまり、読者としての視線は未だに持ち合わせているわけです。
それらを考慮しても、なお、違うバージョンを出す理由が私の側にあった――ということだけを、今はここに書いておきます。
より正確に言うと、今回の文庫化は、単行本版に対する「加筆・修正」ではありません。 「別バージョン」を、もうひとつ作る試みです。映画でいう「ディレクターズ・カット版」に似たものだとお考えて下さい。単行本版のストーリーを否定するために、改変したわけではありません。私は著者として、単行本版での形を愛しておりますし、あれが間違いだったともまったく思っておりません。
(このあたりの事情については、文庫版の「あとがき」に書いておりますので、出版された際にそちらをお読み下さい)
どちらの形をよしとされるかは、読者の自由です。(そしてもちろん、「どちらも、ダメ」と言う自由も読者にはあります)
これは、単行本版がまだ絶版になっていない今だからこそ(図書館でもまだ開架にあり、自由に手に取れる状態であるからこそ)可能になる試みであると、お考え下さい。
なお、来年「短編集」に入る番外編は、単行本・文庫版、どちらをお読みになっていても、読む際に支障が生じるものではありません。あくまで番外編であって、続編ではないからです。
また、加筆・修正している暇があったら新作を書け! そのほうが普通の感覚だろうが! というご意見に関しては、この文庫化作業中に他の出版社から依頼があった仕事に関して、著者はただの一件も断っていないし、すべて引き受け、締め切りに間に合わせている、という事実をここに記しておきます。
以上、よろしくお願い致します。

『異形コレクション・第40巻「未来妖怪」』(光文社文庫)
Amazon.co.jp で予約が始まりました。
7月10日発売予定の『異形コレクション・第40巻「未来妖怪」』に、短編作品が掲載されています。今回は「未来」の「妖怪」をテーマにしたアンソロジーです。よろしくお願いします。
【執筆者一覧】(アイウエオ順)
朝松健、化野燐、石神茉莉、井上雅彦、上田早夕里、梶尾真治、菊池秀行、草上仁、小中千昭、小林泰三、タタツシンイチ、西秋生、林巧、平谷美樹、平山瑞穂、牧野修、間瀬純子、三津田信三、八杉将司、渡辺浩弐、超短編作家19人集
【カバー&扉絵】
天野行雄、森野達弥



